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広報東京都 令和2年7月号

守りたい、未来に続く東京の財産 東京都選定歴史的建造物等

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東京都 クリエイティブ・コモンズ

東京都では、美しく風格ある東京の実現を目指し、歴史的な資源を生かした景観づくりを進めています。このような取り組みの一つに、歴史的建造物の保存等による歴史的景観の形成があります。

▽旧古河氏庭園(北区)
1919(大正8)年に完成した、武蔵野台地の地形を生かして作られた庭園。伝統的な手法と近代的な技術の融和により和洋の見事な調和を実現している事例として、国の名勝に指定されている。

■歴史的景観とは?
歴史的景観は、東京の歴史と文化を今日に伝える建物や庭園、橋などから形成されます。都は、これらの建造物の中から、歴史的景観を守り、親しみ、育て、さらに良好な景観づくりに生かすため、「東京都選定歴史的建造物」や「特に景観上重要な歴史的建造物等」を選定しています。

●東京都選定歴史的建造物
歴史的な価値のある建築物、橋等の土木構造物のうち、景観上重要なものを、所有者から同意を得て選定し、保存を促進しています。文化財は対象外です。現在、計96件を選定しています。

〇大学セミナーハウス本館(八王子市)
1965(昭和40)年、多摩丘陵の自然の中に開館した研修施設。特徴的な外観が遠方からも確認できる。
現在も、学生のゼミ合宿等に使用されている。

〇旧博物館動物園駅駅舎(台東区)
京成電気軌道(現京成電鉄)の地下駅として1933(昭和8)年に開業し、東京国立博物館や上野動物園の最寄り駅として利用された駅舎。

〇日光橋(福生市) 令和元年度選定 令和初
1891(明治24)年に架設されたれんが造りのアーチ橋。後に、橋の両側を鉄筋コンクリートで挟んで橋の幅を広げた。水面にれんがの一部を見ることができる。

●「東京都選定歴史的建造物」の選定基準
(1)歴史的な価値を有する建造物で、原則として建設後50年を経過しているもの
(2)東京都の景観づくりにおいて重要なもの
・地域の歴史的景観を特徴づけていること
・地域のランドマークとしての役割を果たしていること
・都民となじみが深く、地域のイメージの核となっていること
(3)できるだけ建設当時の状態で保存されているもの
(4)外観が容易に確認できる(外から見える)もの

●特に景観上重要な歴史的建造物等
東京都選定歴史的建造物のほかに、文化財などの歴史的な価値のある建造物や庭園等のうち、周辺の良好な景観づくりに大きな影響を与えるものを選定しています。現在、計76件を選定しています。

〇日本橋三越本店(中央区)
ルネッサンス様式の本館は、大正期の建物の基礎を生かしつつ、各時代でさまざまな増修築を重ね、1935(昭和10)年に現在に近い形となった。日本の百貨店建築の発展を象徴する建物であり、国の重要文化財に指定されている。

■歴史的景観を守るために

●建造物の保存や利活用等
都は歴史的建造物を良好な状態で保存するため、民間事業者へ貸し出すなどの取り組みを行っています。また、歴史的建造物の制度紹介や保存支援を目的に、講演会や見学会を実際の建物で行うなど、多くの人が利用できる取り組みも行っています。

〇旧小笠原邸(新宿区)
1927(昭和2)年に小笠原伯爵邸として建てられた。スペイン瓦や、特製タイルで装飾された壁面などにより、優美な雰囲気を醸し出している。歴史的建造物を利活用するための取り組みとして、レストランとして利用されている。

●歴史的景観の保全
都は、歴史的建造物の周辺にて建築行為等を行う方に、歴史的景観への配慮をお願いしています。指針の詳細はホームページで公開しています。

〇東京歴史まちづくりファンド
東京都選定歴史的建造物の修繕や利活用のための寄付金を受け付けています。

問い合わせ:東京都防災・建築まちづくりセンター
【電話】03-5989-1453 ホームページ

東京都選定歴史的建造物についての詳細はホームページをご覧ください。

お問い合わせ:都市整備局緑地景観課
【電話】03-5388-3359

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